2017年3月5日
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┃■┃■┃ 渥美育子オフィシャルメールマガジン No.2     ┃■┃■┃

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みなさん、こんにちは。

No.1をお送りしましてから1ケ月。みなさんはどのようにお過ごしになりましたか? <地球村>の優秀な認定講師が生まれ、すでに認定講師であった一人が新しいプロジェクトを一緒に始めたいと戻ってきました。

「21世紀型人財の育成運動:趣意書」ができあがり、どのように始めたらよいか、手がかりもつかめました。そう、当方にとってはプロジェクトスタートの1ケ月でした。今回は

(1)「グローバリズム終焉」の本質は?・・・・続き

(2)学校の現場から:グローバル教育とコミュニケーションの問題

(3)地球規模の課題を解く、バスケットデザインのコーナー。
今回、「学習指導要領の改訂案」が出ましたので、急きょこのテーマに切り替えます。

(4)紙上討論・ご意見:お送りいただいたご意見を掲載します。

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┃▼┃(1)「グローバリズムの終焉」の本質は?・・・・・続き

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では日本はどうすべきか?

第一に、グローバリズムとグローバリゼーション、グローバル人財の違いもわからない多くの人たちが、「反グローバリズム」「グローバリズムの終焉」と聞いて、グローバル時代はもう終わったと早合点しないようにあらゆる努力をすること。

第二に、特殊な事情でグローバル化が遅れつまずいている日本にとって、これはむしろ正しいグローバル化を急速に推し進める絶好のチャンスだと理解すること。

その処方箋は?

正しいグローバル化を進めるためには心の眼と情報処理で世界全体をしっかりながめ、国や地域のパワーバランスがどのように刻々と変わっていくか、事実や真実を軽んじるリーダーたちが発する「ことば」の裏の意味は何なのか、を自分自身で分析・判断する能力をひとりひとりが身につけることである。つまり、みずからがシンクタンクとなり、世界のニュースを集めインテリジェンス化し、状況によって最適な道をさぐりあてる能力を持つことが、日本という国が存続できるかどうかのカギになる時代が来たということだ。

この力こそ、「グローバル教育」でしか身につかない。そして今の学校にはそう
いう本格的な情報産業時代を生きぬく”諜報機関がもつような力”を教える体制が全くととのっていないことに一刻もはやく気がつく必要がある。

グローバル時代に世界全体をより正確に把握するための”遠近法”とでも呼べる方法がある。
(1)世界共通の時間軸・空間軸をつねに使う
(2)マクロとミクロの両方の視点から見る
(3)対立する価値の2軸を使って、マトリックス思考をする

これを現在の世界をしっかりとらえるために適用すると、どうなるか?いま日本や世界をおそっている危機が「人類史上」重大な危機であることがわかる。そのうち日本存続にかかわる危機は2つ。

■第四次産業革命の内発国でない日本が急に世界のトップクラスのグローバル企業と競争せざるを得ない状況に陥っている。
革命をおこし推進しているドイツ・米国と一緒になってグローバルスタンダードをつくっていくと政府は宣言しているが、本物のグローバル人財を育成する教育体制が整っていない。一方、中国が広大な市場と莫大な投資でIOTのデファクトスタンダードづくりに猛進していく。
この問題は「日本が今後食べていけるかどうか」の大問題だ。

■中国が「一帯一路」という巨大中華圏構築の長期計画をたて活発に動きはじめた。これは陸、海、サイバー空間、宇宙の制覇をめざすもので、誰が何と言っても設定した最終ゴールの達成はあきらめない共産党一党独裁による意思と指数関数的猛スピードで進んでいる。日本は今後半永久的に活躍の場を失っていくだろう。

この2つの危機に米国のトランプ新大統領による予測不能の政治の動きを合わせて捉えるべきであり、米国の保護主義への転換や英国のEU離脱ばかりを拡大して「反グローバリズム」だ「グローバル時代の終わり」だと短絡して理解してはいけない。

私がほんとうに声を大にして言いたいことは、以上のような理解をするためには中学3年、高校1年の頃から ”世界全体と5000年の時間軸”からなる”広大な器”を心に設定する教育がどうしても必要だ、ということである。

「人類史上」重大な危機については、No3でとりあげたい。

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┃▼┃(2)学校の現場から:メールに返事をしない先生たち

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現在私のコンタクトは、企業と学校関係の割合が50-50に近くなっている。ところが学校関係のひとからメールに返事がもらえるのは、企業関係のひとの場合の三分の一以下だ。

学校関係のひとでも仕事でかかわっている場合は、責任もって着実に意思疎通してくださるかたは多い。理事長、校長、副校長、教務部長といった肩書きをお持ちの方はさすがだと思う。一方、私の限られた体験からくる偏見かもしれないが、中学・高等学校の校長、教諭、大学の教授、助教授,予備校や塾の先生といったかたたちにメールを無視する人たちが意外に多いように思う。

「忙しくって、いちいち関わっていられない」と言いたいのだろうが、理由は多忙だけではない。多忙だけなら、あまり問題にすることもないだろう。欧米のプロフェッショナルが実践しているように”タイムマネジメント”を教員養成研修にくわえることもできる。しかし、メールを無視するのは日本特有の問題があるように思われる。

■一種の派閥。仲間にしたくない人には返事を出さない。
こういう人はしばしば、都合のいい時にはコミュニケーションの達人になり、社会的地位が高い人、権力を持つ人からのメールには即刻丁寧な返事をだす。都合が悪いと全く返事をださない。むらが最大であるケース。

■反抗。何かの理由で腹をたてた。相手の言葉や行動が許せない。が、自分の立場からは言えない。無視するのが最高の罰だと思い込んでいる。

■上からの指図。「ほかにもっと重要なことがある」「いい加減、ほっとけ」と上司から言われた、あるいは優先順位が低いという声がきこえてくる。

■何の得にもならない。この、損得で判断する人は非常に多い。

■懲罰。自分にはむかった人間、不文律を犯した人間を無視することで罰しているつもり。反抗との違いは、自分は相手より格が上だと思っている点。(おっと、これは先生たちよりも、政治家や官僚に多いケースだ。)

こういった理由でメールで話しかけてくるひとを無視する先生たち、大学教授連はみな、”自分発、世界へ”という学習法に基づいた「国際理解教育」をうけて成長したにちがいない。だから日本人は”人間関係中心のモラルコード文化圏”に属するにもかかわらず、そして生産性を犠牲にするほどコミュニケーションに時間と気を使っているにもかかわらず、地球上の他の国や地域に住んでいる人たちへの共感力(sympathy)が希薄だ。敬語をうまく使っているが、人間へRESPECTが不足している。

「グローバル教育」では「国際理解教育」とは逆に自分中心の視点を”世界(地球まるごと)発 自分へ”という視線(まなざし)に変えようとする。それが身につくと奇跡が起きる。いま地球上に生命(いのち)をもらっているひとたちを対等に平等に心の眼で見ることができるようになり、メールで呼びかけるのも同じ部屋にいるひとが呼びかけるのも同じだととらえるようになる。地球家族の呼びかけに返事をしないのは失礼だ。

私の研修の事前アンケートに答える人たちの8割は、グローバルビジネスをするのに必要なのはコミュニケーション能力だと書いている。もし地球上のすべての人を対等に平等に見る視点に切り替えれば、もっと自然体で意思疎通できるようになるはずだ。この視点の切り替えの大いなる副産物は、若い時からこれを身につけると、ひとを肩書や外観、持っているお金の量で評価しなくなること。人間として本当に立派なひとは誰なのかがよくわかるようになることだ。これはグローバルビジネスをするうえで重要なアセットになる。

メールに返事をしない先生たち、大学教授連は、どのように生徒や学生にむかっ
て「コミュニケ―ションは大事だよ」と教えているのだろうか?

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┃▼┃(3)(トビコミテーマ)学習指導要領の改訂案の発表

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文部科学省は2月、約10年ぶりに全面的に改訂した小中高等学校の「学習指導要領」を発表した。急速に進むグローバル化に対応し、(1)英語教育の強化(たとえば小3からの英語教育)、(2)地理歴史、公民に新必須科目(「歴史総合」「地理総合」「公共」)、(3)特別の教科としての道徳、などをあらたにもりこみ、2020年(小学)、21年(中学)、22年(高校)以降に実施する。

前例主義の文科省にしては、“「教育課程の基準」から指導方法を見直す起爆剤へ” “これまで以上に「深い学び」につながる授業の実現”への期待(「日本教育新聞」2月20日号)など高い自己評価をしているかもしれない。

しかし教育の最大の目的が、生徒が「実社会」で生きぬける力を身につけさせることであるかぎり、地球規模で指数関数的超スピードで新しい次元に突入している現実世界を基軸にして教育の改革を行わなければ、目的を達成できないのではないか?

いまこそもっと現実の世界に密着して全体を見る、総体を知る教育が不可欠だ。これまでと違って「グローバル教育」という時代の要請にぴったり合ったジャ
ンルが出来上がっている。文科省の視野に入っていないだけだ。

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┃▼┃(4)紙上討論・ご意見

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「渥美育子オフィシャルメールマガジン」創刊号の配信、ありがとうございました。楽しく読ませていただき、かつ、大変勉強になりました。

特に、以下の3点の論に感動を受けました。
(1)では、「私たちはグローバリストではない。私たちは、日本という国、その固有の価値の重要性を高く評価し、方で世界全体とバランスよくかかわり貢献したいと考えているからだ。
つまり、マトリックス思考をベースにしている。」「“新自由主義”と言われるグローバルビジネスに揺れ戻しが起こり、保護主義の傾向が強くなってきたのだ。しかし、よく見れば、自由貿易が元凶ではないことは明らかである。それゆえ、グローバルビジネスの進展による格差の出現には、保護主義にはしるのではなく、各国が政治の力をもちいて調整をはかるべきなのだ。」

(2)「教育とは、世界全体について教えることである。これまでの政府の教育方針は身近なことに対して世界全体を知る、総体を把握するのがグローバル教育だ。すごいスピードで物事が変わっていく21世紀には、両方の学習法の併用が必要なのだ。中3あたりでグローバル教育をはじめるのが理にかなう。」

(3)「つまり私たちは出身文化圏にかかわらず3つの異なる文化コードの価値をバランスよくあわせ持つ教育を受けると、世界が一番平和になるということ。」

これらの論を基にした”世界共通教育のバスケット”のデザインを考えてみました。
(2)の論では、「中3あたりでグローバル教育をはじめるのが理にかなう。」と述べられていますが

そこで、私立大学と連携した専門学校を設立し、以下のような教育と未来創りを支援するプログラムを立案します。
1.専門学校は、グローバル教育研究所の教育方針に沿ったカリキュラムを導入。
2.教育方針は、「脱Closed Mind」、「肉眼では見えない世界全体を心の眼と情報処理でみることができる人材育成」、「倫理教育の重視」など。
3.「トビタテ!留学」で在学中に世界へ。(世界に通じる人材育成)
4.「未来を創る」(修了生には、進学と就職の指導を行う)
5.目的達成のために、グローバル教育認定講師の養成
6.親学で生徒の家庭を啓蒙
7.支援企業の協賛(グローバル教育研究所の教育方針に賛同する企業から協賛金を集める)
8.大学との連携(修了生の入学の支援)

ここまで、的外れで、なおかつ、勝手な意見を述べましたが、ご理解をいただき、お許しいただければ幸いです。

今後のグローバル教育研究所のご発展と、渥美育子様のご活躍をお祈りしながら、創刊号配信の御礼とさせていただきます。

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●ご意見・ご感想をお聞かせください。
gmp@global-kyoiku.net

●勉強会のご案内(2~4月)敬称略

▽3月16日(木) No.3
〔講師〕大場多美子 ((一社)日印女子フォーラム代表理事)
〔タイトル〕タゴールの全人地球人教育

▽4月20日(木) No.4
〔講師〕加藤春一 ((一社)出会い創造研究所)
〔タイトル〕日本型グローバル人財とは?

▽5月16日(火) No.5
〔講師〕蘇原利枝 ((特定非営利活動法人)日本スクールコーチ協会
理事長)
〔タイトル〕コーチングとグローバル教育

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渥美育子オフィシャルメールマガジン
「和のこころが世界を照らすグローバルマインドプロジェクト」

●発行者:一般社団法人 グローバル教育研究所

●問い合わせl:gmp@global-kyoiku.net
※すべてにお答えできないかもしれませんが、ご意見・ご感想をお待ちしております。

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