2017年4月5日
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┃■┃■┃ 渥美育子オフィシャルメールマガジン No.3     ┃■┃■┃

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みなさん、こんにちは。

3月はどのようにお過ごしになりましたか? 次々に仕事におわれているうちに桜の季節になっていた、というところでしょうか?

3月は残念ながら道徳教育だけでは足りない、倫理教育が必要だという見本市のような月でした。東芝、文科省、韓国。それにフェイクニュースを大統領自らが発信する米国。

幸い、当方は強烈な仲間が集まってチームができ、コミュニケーションも政府関係では経産省から内閣府に行き着く異例の展開月でした。

そうそう、No.2で「学校関係者はメールに返事しない人の割合が高い」と書いたため、あちこちの学校関係者からメールをもらうことになりましたね。ご意見も沢山いただきました。

今号は、

(1)「人類史上」重大な危機

(2)学校の現場から:”作文”ならなんとか、”エッセー”はダメ

(3)地球規模の課題を解く、“世界共通教育バスケット”のデザインを!:
<地球村>認定講師と始める ”スポーツ道”プログラム

(4)ご意見の掲載

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┃▼┃(1)「人類史上」重大な危機

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ほかのテーマで書こう、と思っていた。ところが第2号(1)の最後で「人類史上」重大な危機については、No.3で取り上げたい、と書いていたことに気がついた。シンギュラリテイ(Singularity)についてである。

■昨秋来日して東京、六本木で講演した発明家で作家のレイ・カーツワイル氏がこの考えの唱道者である。彼は、シンギュラリテイを次のように定義している。

急速な技術革新によって人間生活が後戻りできない形で一変したあとの「特異的な」時代。2045年頃から始まる。

ジェイムズ・バラット『人工知能~人類最悪にして最後の発明』ダイヤモンド社、2015

この2045年問題は、AIが人間の能力の総和を超える”知能爆発”が起きる地点だと考えられている。このあと人類にもたらされる世界はつぎのうち、どちらだろうか?

■夢のような新時代という予想:ほとんどの知能がコンピューターベースとなり、今日の何兆倍も強力に。飢餓や病気、さらには死といったわれわれがかかえるほとんどの問題が解決されるだろう。

■悪夢のような新時代になる可能性:私が集めた情報では、こちらの可能性のほうが高い、シンギュラリテイとは、こちらの解釈でいけば、人類が自分で作ったもので自らを滅亡させてしまう人類史上の特異点であり、私たちはそこに近づいているのだ。

「文明滅亡の危機」
●AIの発達が殺人ロボットの製造へ(人間の兵士の命を無駄にしないという大義名分で、この研究がひそかに進んでいると言われる)
●(北朝鮮が核攻撃への反撃として)核弾道ミサイルに猛毒の化学兵器VXなど(2000トン以上保持している)を搭載して打つ可能性
●IOTの急速な進展で、サイバー攻撃によって一国の死活的に重要なインフラを破壊することが可能に
●遺伝子操作の技術の飛躍的向上で、事故として、あるいはISや北朝鮮の手にわたって化け物を創ってしまう恐れ
●中国は2007年に米国の通信衛星を地上から破壊できる兵器(ASAT)を完成。その後、中国人民解放軍による宇宙の軍事基地化への準備は着々と進んでいる。昨年8月に成功した量子衛星の打ち上げによって、中国は各国へのサイバー攻撃が可能だが、各国は中国へのサイバー攻撃が不可能に。もっと科学的検証が必要だが、中国が今、さらに量子衛星の改良を進めているのは間違いない。
●また、国際協力による宇宙ステーションの維持が予算の関係で2023年ころ不可能に(?)一方中国は2022年頃独自の宇宙ステーション完成をめざしている。中国の「宇宙白書」によると、2030年頃中国は宇宙制覇を成しとげることをめざしているようだ。こうなれば中国の勝利しかない。
●核兵器を高層大気圏で爆発させる電磁パルス(EMP)攻撃で、輸送網、通信網が止まり、何千万人が餓死することに

■なぜ、このようなことを知る必要があるのか? これが大切だ。

21世紀に最も必要な能力は、地球上で起きている肉眼では見えないすべてのことを、心の眼と情報処理でどれくらい見ることができるか、という能力なのである。この能力こそが個人や企業がサバイブするためのイノベーション力の源泉であるだけでなく、国の存亡にかかわるのである。この能力を「グローバル視点」とか「世界のメキキになる」「情報処理に基づく心眼」とか呼んでいる。
これを身につけさせるのが「真のグローバル教育」なのだ。そして事実をありのままに教えなければ、この能力は身につかない。

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┃▼┃(2)学校の現場から:”作文”なら何とか、”エッセー”はダメ

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生徒だけではない。教員もだ。 いや、学校関係者だけではない。日本人すべてにあてはまる。感想文や随筆なら何とか書けるが、エッセーはとても苦手なのである。

しかしここでは、米国の大学入試で合否をきめる選考資料として(1)高校の成績(GPA)、(2)SAT、ACT大学進学など適性能力テストの成績,に次いで3番目に重視されるエッセーについて考えたい。

日本人が「作文する」というと、感想文や随筆を指すことが多い。それに対してフランスから米国に渡り、米国で重要な自己表現の手段として発達したエッセーは小論文に近い。

何が根本的に違うか?

前者は「思いつくままに、自由に」here & nowベースで述べる形式で、“思います”と言うが “I feel”に近い。後者は自分のオリジナルな意見を効果的に展開させ、相手がなるほどと納得するように工夫して表現する。自己の思考を中心にするほんとうの”I think” なのである。

エッセーに求められるのは、自分が世界としっかり向き合い、構築したいことを効果的に相手に伝える(1)オリジナリテイ、(2)世界共通の時間軸,空間軸、優先順位の軸などからなりたつ思考の遠近法、(3)構想力、など、日本の義務教育ではちょうど教えていないことばかり。

今年の1月30日の「日経新聞」に米国大学の入学者選抜の実情を視察した埼玉県立浦和高校の杉山剛士校長が、米国の大学入試で求めるエッセーは「人生の構想図を一つのストーリーとして表現発信する」ものだと目から鱗の発見として報告されている。こういう洞察をされた高校の校長がいられることがうれしい。

カギは構想力。前の号で書いたように、身近なところから発想する、自分→家庭→社会→日本→世界へ、というアプローチだけを基盤にした学習方法を奨励していると、グローバル発想の構想力は育つはずがない。

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┃▼┃(3)地球規模の課題を解く、”世界共通教育バスケット”のデザイン
┃ ┃   を!:<地球村>認定講師と始める ”スポーツ道”プログラム

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世界各国の古典や現代ものから、民族・宗教が違っても殺し合いにならない秘訣を書いたものを集め、世界共通教育のバスケットに入れようという試み。

意外にも当研究所のグローバル教育プログラム<地球村への10のステップ>の認定を数年前にとった外薗明博講師が持ち込んだジョイントプロジェクトがまさにそのケースになっている。

“スポーツ道”。
世界中でどれくらいの人たちがスポーツに時間とエネルギーと情熱を注いでいるか、計り知れない。これに老子のタオイズムの無為の思想をべースに人格教育の要素を取り入れた自己修養のプログラムをつくって影響をあたえていきたいという意図である。

外薗さんは出口光先生の志教育事務局で働いているので、かつてアフリカのウガンダで野球を通して若者たちを指導してきた経験と<地球村>というグローバル人財を育てるプログラムを結び付け、2020年のオリンピック開催ももちろん視野にいれ、スポーツというツールで世界平和モデルを作りたいという志を達成しようとしているのだ。

これまで世界で46人の<地球村>認定講師が生まれている。どこで何をしているかわからない人たちもいるが、外薗さんのようにもどってきて一緒に<地球村>プロジェクトを実らせようというケースは希望をもたらせてくれる。

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┃▼┃(4)ご意見・ご感想

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感想を思いつくままに述べさせていただきます。

【1】
「3つのコードを使い、パワーバランスやリーダーの言葉の裏の意味を分析・判断する力」の育成は急務、と思いましたが、中学校までの義務教育段階で、この力を育てる必要性を感じ得る教員が私の周りにはいません。
でも、私は、そうした力を生徒につけていく必要性を強く感じます。対象は、中学2年生後半から中学3年生と思います。そのために、教師が本を読み、経済新聞に目を通す習慣を付けなければ、実現しないと思います。
まず、経済新聞を取ることから始めなければならないと思いました。

【2】
現場の教師の意識の低さ。
私も含めてですが、確かに低いです。子どもたちの力をつけるために議論になることはほとんどありません。
お互いに遠慮して、気をつかい合って、そして、無駄なことに時間粗さきすぎて本当に優先すべきことにエネルギーが回っていかないのは事実です。何か、自分の名誉になるようなことには時間を割きますが、(教室前の掲示物作成が代表的な例ですが)本質がわかっていない感じがします。
私も、人のことを言えませんが、最近、ようやく、家事の半分を分担するようになってちょっと気づいた感じがします。

【3】
現場の教師に対して何をすればいいのか。
人は人を変えることはできない。でも、自分は変えられる。このことを松下幸之助氏は「主体変容」と言いました。今こそ、この考えが必要なのではないかと思います。
近年活躍する多くのリーダーが、この言葉を掲げています。歴史上の人物の活躍を見ても、「主体変容」というコードで見るとそれまでの見方と違った見え方がします。物事を広めていく人にも、「主体変容」という考え方も必要になってくるように感じます。

【4】
「第4次産業革命」「対中国、巨大中華圏構想」については、ニュースでの聞き齧りだけではなく、本を読み、時代の流れを把握する必要があると思っています。私は、本を手元においているだけで、なかなか読む時間を確保できず何事が起こっているかわかっておりません。現場の教師こそ、多方面からの意見を把握するために一刻も早く読むべきものと思いました。

【5】
敬語は使うがリスペクとしていない現状。それは、私自身にも当てはまります。結局は、人格や人間性を磨く意識の薄さからくるものともいます。でも、この部分がない人間は、土台のない城と同じで、何を作っても崩れます。
よって、人格を磨く教育の必要性を最近、今まで以上に強く感じています。

【6】
これからのグローバル教育について
私は、渥美先生の「地球村」のプログラムを教えていただき、グルーバル教育の必要性については、おおむね理解したつもりです。ただ、プログラムについては、改良の余地があると思っています。教えていただいた時の学年、7名にしか実践を行っていないのでその状況で、渥美先生が長年開発に力を注いでこられたプログラムに
意見するのは大変おこがましいのですが、プログラムの中で身につけさせたいコードと言いますか、考え方がいくつか登場します。
それでも、講師がストーリーを覚えていないとスムーズに進みません。よって、現場の多忙な教師にとっては、導入を躊躇ってしまう傾向があるように思います。現在、教育現場は、大学入試改革も相まって、暗記する力から、課題を見付けて解決する力を重視する傾向が強くなってきました。
そのため、現在言われる「B型」の力をつけるプログラムとしての改良が望まれるのではないかと思います。妙案はありません。それでも、渥美先生がお考えになったグローバル教育の必要性は強く感じています。
解決の糸口を見付けるとすれば、一つは、「コーチング」という視点です。もともとは、子どもたちの中に答えはある、というところからプログラムがスタートすると面白いのではないかと思います。途中、知識を教える場面は、当然でてくると思いますが、そのエピソードが講師のよる語りではなくとも3分間くらいにまとめられたアニメなどの映像でも良いと思います。
思いつくままに書いてしまいましたが、これからの世界を生きる子どもたちには、欠かせない教育です。
それが、現場の多忙感という理由で、子どもたちが一度も「グローバル教育」に触れないまま、世界人となり、世界と渡り合っていくのは、あまりにも不幸だと思います。かといって、「グローバル教育」の存在を知ったものの、何の実践力もないまま、社会人になることもほぼ同様に不幸なものと思います。

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<地球村>は刻々と進化しています。
最近、「日本スクールコーチ協会」とタイアップ。コーチングスキルをとりいれていきます。
また、もうすこし楽に教えられる教科書を秋までにEnageed社から出す準備をしています。【渥美】
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【7】
これからについて、私自身、日々余裕のない生活を送っており、2月にいただいた創刊号も、今頃読んでいる次第です。また、長期休みの旅に、グルーバル教育に関する本を読もうと思いますが、結局、一度もその念願が叶うことはありませんでした。結局、日常生活の中でできないことは、休日になってもできないということが少しずつわかってきました。
なんとか日常生活を変え、読書の習慣を作り、グルーバル教育について、講師として、せめて山形県内の子どもたちだけにでも、授業ができるようになりたいと思います。

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●勉強会のご案内(4~9月)敬称略

▽4月20日(木) No.4
〔講師〕加藤春一 ((一社)出会い創造研究所)
〔タイトル〕真の日本人のDNA(縄文道と武士道)を持つグローバル人財とは?
~今までに出会った人財から

▽5月16日(火) No.5
〔講師〕蘇原利枝 ((特定非営利活動法人)日本スクールコーチ協会
理事長)
〔タイトル〕コーチングとグローバル教育

▽6月22日(木) No.6
〔講師〕小林三輝也 (大手家電 人材育成プロデユーサー)
〔タイトル〕常盤文克氏(元花王会長)の ”黙知の共有による
ホリゾンタルインテグレーション(水平統体)の形成”

▽7月25日(火) No.7
〔講師〕三森暁江 (株式会社GREEN 代表取締役)
〔タイトル〕出口治明 『人生を面白くする本物の教養』(幻冬舎新書)を
読む

▽8月は休みます。

▽9月12日(火) No.8
〔講師〕坪田幹人 (株式会社 日立システムズ)
〔タイトル〕安部芳裕『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』5次元
文庫 2008)を読む

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