2017年5月5日
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┃■┃■┃ 渥美育子オフィシャルメールマガジン  No.4 ┃■┃■┃

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みなさん、こんにちは。

4月はどのようにお過ごしになりましたか? 企業の人事担当者の方は新入社員研修で息もつげない忙しさだったのでしょうが、中学教諭57%[過労死ライン]という文科省の調査発表はショックでしたね。本当に働き方改革が必要です。

しかし、オランダ、フランス、韓国での大統領選と同時に北朝鮮―米国―中国間の一触即発の戦争かけひきが日本にも飛び火して目が国外にくぎづけになってしまいました。さすが平和ボケ日本も突然内閣官房の「国民保護ポータルサイト」に「弾道ミサイル落下時の行動指針」が出ると、自国の危機がほんものだと感じるのではないでしょうか?

朝鮮半島が火薬庫化しても中国の脅威がうすれたわけではありません。3年前から警告を発していたのに危機をあおるなと警告した人たちは一体何だったのでしょうか?

危機をいち早く察知する目的はもちろん危機の本質を探り、対策を考えることです。北朝鮮問題の本質は限定攻撃をしたくてもこちらの被害が甚大すぎて手が出せない、そのうちに北朝鮮は米国に届くICBM(大陸間弾道ミサイル)を完成させるのでもっと危機が高まるというジレンマ。これを日本の対中国問題にあてはめますと中国の軍事力がさらに高まると米国が日本を守ることが困難になり、日本は核武装するしかなくなる、それがわかっているのに制約が多すぎてできないというジレンマ。

結局、“世界のメキキ”を増やすしかありません。

今号は、

(1)“世界のメキキ”を増やす教育

(2)学校の現場から:細切れ学習は認知力を落とす

(3)重要テーマ:講演会(5月26日)のお知らせ

(4)ご意見・ご感想の掲載

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┃▼┃(1)”世界のメキキ”を増やす教育

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教育の目的は3つある。1つ、自分で食べていける能力を身につける。2つ、時代が求める能力を身につける。3つ、日本の場合なら、日本国の”自前の設計図”を描ける能力、あるいは描ける人財を育てる能力を身につける。3は究極の目的であり、2と3を達成できる教育こそ、本物の「グローバル教育」ではないだろうか? これは『教育憲法』に書きたいことだ。

時代が求める能力を身につけるとは、その時代を生きぬく力を持つということ。
いま生きている21世紀というグローバル時代の特徴をよく知る必要がある。私は21世紀の特徴を、(1)冷戦という重しが取れて世界が多極化、流動化し、何が突然起きるか予測不能、(2)ITの急速な発達で地球そのものが一つのディジタル化した技術的生態系になってきている、ことにあると捉えている。

(1)の特徴を考えると、島国に住む日本人はいま特に“世界のメキキ”になる教育を考える必要があると思う。(2)の結果、変化が指数関数的にすごいスピードで起きているのに、日本には世界で起きていることの総体が見えない理由があまりにもたくさんあるからだ。20年遅れのグローバル化、米国の核の傘に守られて来たための平和ボケ、身近なところから具体的に発想する学習方法中心の義務教育、自由に情報収集できる社会に住みながら世界のニュースに注目しない人たち、諜報機関がない社会・・・・

“世界のメキキ”になるとは、単に俯瞰視点を持つことではない。“グローバル視点”を身につけることだ。テレビ塔の展望台や高層ビルの屋上から下の景色を眺めおろすのが俯瞰であるが、“グローバル視点”とは肉眼で見えない地球全体をこころの眼と情報処理能力で見る能力なのである。21世紀を生きるには、この能力がカギとなる。

先週、4月28日にメキキの会・志教育プロジェクトを主宰し世界200ケ国に伝える運動をされている出口光会長が、日本版TEDともいうべきMEKIKI OPEN UNIVERSITY を開設された。第1回目のテーマが”教育”でパーフォーマーとして招かれ、20分のプレゼンをすることになった。この時取り上げたのが、メキキになるためには世界を正しくとらえる”遠近法”を身につけることが非常に重要だというテーマ。世界のどこでも通用するこの”遠近法”は、時間軸、空間軸、人間の価値の軸の3つの軸からなり、現実の世界を正確に読みとることができる。

孔子の『論語』はこころの内面をみつめ人格をみがく指南書である。しかし、現実の世界を見ていない。それに対し、いまベストセラーになっているケント・ギルバートさんの『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』は、2600年の時間軸、アジア全体という空間軸、そして人間の価値の軸から成る”遠近法”を正しく使っているので、長年の儒教の呪縛から日本人を解き放つスーパーメキキの書となっている。日本人は、こころの中だけを見つめ、自分の生き方に執着し、ついに達観の境地にいたる東洋思想の負の部分に気がついて、世界の現実をしっかり捉える”遠近法”を身につけないと、21世紀には致命的になる。

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┃▼┃(2)学校の現場から:細切れ学習は認知力を落とす

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睡眠がとぎれとぎれになると、朝起きた時頭がぼーっとするのは誰でも経験したことがあるだろう。最近、鉄道や高速道路わきに住む人たちは認知症にかかる率が高いという調査結果が出た。睡眠が騒音や振動で途切れやすいのに加え、大気汚染の影響もあるに違いない。

この調査報告を聞いても毎日の学校カリキュラムと関連づけて考えないない教師はどれくらいいるだろうか? 私は「これで証明された!」とこころのなかで叫んでしまった。

1日の時間を50分とか60分に意図的に細切れにして、毎時間違う内容を教える。しかもその内容は子どもの人生にも日本国の未来にも直接関係のないものが多い。現実の世界はすべてがつながった総体で、それが21世紀には猛スピードで変化しているというのに。

これと真逆なのが私が米国時代に制作、日本でローカリゼーションをしたグローバル教育のプログラム<地球村への10のステップ>だ。8つのプログラムからなるハイライトコースは2泊3日で体験できる分量だが、すべてがつながり交響曲のように響きあって、5000年の間に人間がやってきたこと、いま世界中でおきていることが生徒と日本国の未来につながっていることがよくわかる。

内容を見れば地理、歴史、国語、数学,幾何学、英語など多くの科目が入っているし、宇宙飛行士や国連主導の環境サミットでのスピーカー、時代の証言者、世界のルールの設定者になるなど様々な体験をすることになる。しかし重要なことは、このプログラムを通して「地球をまるごと宇宙から眺め、人間の5000年の歴史は残念ながら殺しあいと破壊の連続であったことに気づいて地球に帰り、広大な時空で囲まれた領域をグローバルコースターに乗って自在に飛びまわる。そして人間はどこで間違ってしまったか検証する」という一連の体験をすることだ。最後に歴史からヒントを得て74億のいま地球上に生きる人たちの心にある殺しと破壊の衝動に歯どめをかけるグランドルールをみんなで考える。

この壮大な体験をしながら10代の子どもたちが世界全体としっかり向き合い、世界を変えるようなすごいことを成しとげていることを知る。いつのまにか同級生をいじめることなんかあまりにもつまらないという気がしてくる。

このすべてがたった2日で学べるのは、“世界を総体として体験”できるように創ってあるからだ。こんな体験が2日でできるのなら、1年あればどれくらい成長できるだろうか?

世界そのものを深く体験し衝撃を受けると、自然に発信したくなる。このプログラムにはスピーチツールがついていて、生徒全員が最後には世界に向かって“本音”レベルで発信するようになる。

このプログラムの最大のメリットは、一度体験すると心に5000年の時間軸と世界空間で囲まれた広大な器ができあがり、たとえ学校で細切れ学習を続けても器の正しいところに知見を納めることができるようになる点だ。やがて自分自身のち密な世界が立ち上がり、生涯教育という言葉は不要になる。広大な世界とそこからくる構想力や論理的説得力を持つ一神教の人たちとも、互角に戦えるようになる。

この壮大なプログラムを評価できる教師も教育者も日本にほとんどいない。

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┃▼┃(3)重要テーマ:講演会(5月26日)のお知らせ

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■テーマ:『「日本再興戦略」を成功させる21世紀型人財をどう育てるか?』

世界がグローバル化し始めた冷戦体制崩壊後、バブルがはじけ逆に失われた20年に落ち込んだ日本。80年代の国際化時代には勝ち組だった日本は、市場規模5倍になった21世紀グローバル時代にグローバル化に遅れつまずいてしまった。そこへドイツ、米国で始まり瞬く間に世界にひろがった第4次産業革命。日本は世界トップレベルのグローバル企業・グローバル人財と突然激しい競争をすることになったのだ。
ここで日本再興をはたせなければ、日本は新しい波に乗り遅れ、産業革命追従国になってしまう。だが、現実には日本人のグローバル度、イノベーション度は周期遅れなのだ。
もう一つの大きな危機は、日本を仮想敵国とみなす中国が、宇宙-陸‐海-サイバー空間を一体化させ、新しい中華文明圏を構築し始めた事実だ。第4次産業革命で中国はドイツと組み、デファクトスタンダードづくりに乗り出した。
日本政府は昨年6月、「日本再興戦略2016」を閣議決定し、今年6月人材投資を柱とする「骨太方針」を打ち出す予定だ。しかし「国際理解教育」を受け、かつ平和ボケしている20世紀型人財ばかりの現在の日本が、「指数関数的スピード」と「グローバル視点」がカギとなる21世紀の新しい次元の競争に本当に勝てるのか?
その具体的処方箋を開示する。

■日時:2017年5月26日(金)17:30-19:30(17;00開場)

■場所:衆議院第一議員会館 大会議室(東京都千代田区永田町2-2-1)

■登壇者:

●総合司会;石塚隆正((株)Global Ethics 経営研究所代表)
●ご挨拶:森 英介(衆議院議員、自民党)(敬称略) ●ご挨拶:柿沢未途 (衆議院議員、民進党)
●講演:渥美育子((一社)グローバル教育研究所 理事長)
●パネル討論:パネリスト1:田村秀男(「産経新聞」論説委員)
パネリスト2:加藤春一((一社)出会い創造研究、代表理事)
パネリスト3:伊藤 太((株)Weness 代表取締役)
●各協力団体代表者によるアイディアの発表
●閉会の挨拶:志佐隆司(メディアプロデューサー)

■費用:無料、入館証をご用意するため、予約が絶対に必要です。
下記に資料代¥1000を振り込み、03-6661-3836にFAXでお申し込みください。
みずほ銀行広尾支店普通、057(店)-2066703(口座番号)
シャ)グローバルキョウイクケンキュウジョ
■懇親会:終了後、下記の場所で行います。ご出席の場合、意思表示をお願いいたします。会費、¥4000くらいの予定。
東京都千代田区永田町2-11-1、山王パークタワーB1F
TEL:03-3539-3615

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┃▼┃(4)ご意見・ご感想

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1) 作文でなくエッセーを書く訓練が必要ということに大いに賛同します。特にオリジナリティーについては「出るくいは打たれる」の文化が根強く、また、コミュニケーション軽視の「阿吽の呼吸」(人の考えを慮る)、「問答無用」の風土が残る日本ではグローバル化への対応が遅れていると思います。
しかし、今更鎖国できないのですから、日本の義務教育の改革が急務です。企業人として切実な問題は、作文メールでは仕事ができないということです。

【製造業事務管理部門 部署長】

2) 子どもたちに「主体性」や「自立」を行ったキーワードと共に、教師さえも全然見えていない、世界のおかれた状況について、まずは、「知り」、その上で、自分にできることを考え、行動または発信するという授業が今すぐにでも必要だと思いました。
義務教育が避けて通ってきた部分に、まず、一石を投じ、問題提起をしなければ何も始まらないと思いました。
渥美先生のもとで勉強させていただいてから、ちょうど3年目となります。今年も3年生の担任を拝命しております。また、修学旅行で、東京に行き、JICA地球広場とユニセフハウスを見学することになっております。そのため、世界の子どもたちのおかれた状況を知ることを手がかりに、シンギュラリティ(Singularity)までを義務教育段階で教えることで、子どもたちはどう受けとめ、どう行動しようとするのか、生徒とともに考え、中学
校段階でできることを模索していきます。

【山口俊一( 山形市立山寺中学校教諭)】

3) 自己表現の方法としていろいろなものが入ってきています。文章の書き方もその一つです。現在の「国語」では”エッセー”タイプの文章の書き方を教えているのでしょうか。なんとなく生徒の感想を書かせてそれでよしとしているのではないでしょうか。
話し合いの仕方も同様です。ディベートやディスカッションというのが最近入ってきて、考えの表現方法として取り入れられていると思います。それらすべてが英語の授業で教えなければならないような状況です。ネイティブスピーカーの教員に言わせればまず日本語で教えるのが先だろうということです。基本的な文章の書き方、ものの考え方をしっかりと教えていないといつまでも自分を中心とした世界観から抜け出せないと思います。

【青森明の星高等学校英語科教諭 遠藤 茂】

●ご意見・ご感想をお聞かせください。
gmp@global-kyoiku.net

●勉強会のご案内(5~9月)敬称略

▽5月16日(火) No.5
〔講師〕蘇原利枝 ((特定非営利活動法人)日本スクールコーチ協会理事長)
〔タイトル〕コーチングとグローバル教育

▽6月22日(木) No.6
〔講師〕小林三輝也 (大手家電 人材育成プロデユーサー)
〔タイトル〕常盤文克氏(元花王会長)の ”黙知の共有によるホリゾンタルインテグレーション(水平統体)の形成”

▽7月25日(火) No.7
〔講師〕三森暁江 (株式会社GREEN 代表取締役)
〔タイトル〕出口治明 『人生を面白くする本物の教養』(幻冬舎新書)を読む

▽8月は休みます。

▽9月12日(火) No.8
〔講師〕坪田幹人 (株式会社 日立システムズ)
〔タイトル〕安部芳裕『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』5次元文庫 2008)を読む

参加ご希望の方は、次のURLをクリックしてください
http://www.global-kyoiku-ken.jp/event/936

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渥美育子オフィシャルメールマガジン
「和のこころが世界を照らすグローバルマインドプロジェクト」

●発行者:一般社団法人 グローバル教育研究所

●問い合わせl:gmp@global-kyoiku.net
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