2018年4月5日
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┃■┃■┃ 渥美育子オフィシャルメールマガジン  No.15   ┃■┃■┃

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“グローバル”とは地球まるごとということである。地球まるごとで起きている情報をリアルタイムで収集していると、全世界の危機を背負ってしまう。
教育、教育と言いながら、教育を受けたうちの何%かが科学技術の進歩を殺戮の度合いや方法を効率化する兵器の製造に使い、闇サイトで悪知恵をはたらかせ、善良な人々をあいかわらず悲劇のどん底に落とし込んでいる。抜本的な解決方法はないのだろうか?

21世紀の政治の世界を見ると、人間関係重視のモラルコード文化圏で徳(virtue)によって人民をおさめる理想のリーダーは消え、権力で押さえつける独裁者の独断場になっている。リーガルコード文化圏でも法律重視で理想に燃えるリーダーは消え、自由諸国の法律のベースになってきた民主主義の価値観が揺らぎ、リーガルコードとはいえモラル的に最下位のリーダーが大国をおさめることになった。レリジャスコード(イスラム)文化圏ではあまりにも時代錯誤であったサウジアラビアにわずかに変化がみられるが、イスラム法の名のもとに特権階級の男性による(私たちの眼から見れば)残虐なリーダーシップが続いている。

世界宗教はどうだろうか? 民族や宗教がちがうと破壊や殺し合いになる現状を救っているのだろうか? 宗教は確かに人間愛に寄与してきたが、他方、一神教は絶対の正義や正統性を重んじるあまり、あまりにも多くの殺戮を引き起こしてきた。人間の欲を捨て去る境地を説く仏教では、現在の世界の危機は救えないところまできてしまった。宗教も解決方法にはならないようだ。

志教育・メキキの会の創始者で実践者の出口光先生のお招きで、3月26日、ノーベル平和賞を受けたバングラデッシュのムハマド・ユヌス博士の講演を東京の国連大学で聞くことができた。グラミン銀行の設立で有名になった“小口無利子のお金を貧しい女性たちに貸すことで自立させた“彼の社会変革のモデルは、資本主義のもとに「市場原理を基盤とするビジネスモデル」と真逆の「ソーシャルビジネス」として瞬く間に世界に広がった。今世紀の、数少ない希望が持てる出来事の一つである。この講演会はアース・アイデンティティプロジェクツという日本女性が率いるNPOが主宰であったが、パネル討論に登場した5人の若い日本人のソーシャルイノベーターたちはまさにグローバル人財だった。日本と地球上の最貧国、途上国を拠点に世界を何とか向上させようと
頑張っている。

やはり抜本的解決方法の1つは、本物のグローバル教育を世界共通のものにしていくことだろう。1992年リオで開かれた国連地球サミットの流れをくみ2002年ヨハネスブルグでサミットが開催された時、当時の小泉首相が「持続可能な開発のための教育の10年」を提唱、同年国連がESD教育運動を決定し、日本では文科省内のユネスコ主導で2005年から14年まで行われた。

では、国連・ユネスコ主導のESD教育運動と私たちのグローバル教育運動はどこが違うのか? 私も帰国後、日本の大学組織などに組み込まれたESD運動に携わる人たちと話したことがある。違いは既成の資本主義体制に組み込まれたCSR(=企業の社会的責任)とユヌス博士が創始されたソーシャルビジネスとの違いに似ている。博士は講演で「グラミン銀行は国立銀行の真逆の発想から生まれた」と言われた。真逆ではないにしろ、日本の組織に組み込まれてしまうと、派閥、孤立(自分のところだけ、という意識が強すぎて、つながれな
い)、CLOSED MINDという、日本のネガティブな暗闇に陥ってしまいがちだ、というところ。グローバル教育はそれに対して、何としても(1)日本国自前の設計図をえがきたいという日本の魂からの叫び、(2)宇宙的視点という最大の視野で地球を見てこれまで人類が行ってきたことに軌道修正をしよう、という大きなスケールのマインドを特徴としている。また、これまでの教育の欠陥を修正し、危機に最も強い教育となっている。

ただし、それだけの犠牲を払っている。犠牲とはまだ新しい教育のため知名度が低く、地球上の危機を背負っているにもかかわらず、財務的にも人的にも人びとからの理解や支援がまだ十分得られない点だ。

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┃▼┃(1)日本に警告を発しているのは、外国人ばかり

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「日本人よ、目を覚ませ」と日本を襲っている危機に気がつかない多くの日本人に次々に本を出し、講演し、TV番組でしゃべり、警告を放っているのは外国人ばかり。米国の弁護士であるケント・ギルバート氏、日本に帰化したけれどもともと本土中国人である石平氏、台湾生まれの黄文雄(コウブンユウ)氏。
日本に帰化した韓国人の呉善花氏。新しくは『侵略に気づいていない日本人』(ハート出版)を出版したチベット人のぺマ・ギャルポ氏。いずれも新しい本が出るたびに主要新聞に大きな広告が出ているところから、数万冊以上売れているのだろう。

彼らがエビデンスをまじえて日本人に警告してくれることは、本当にありがたい。彼らの叫びや大声がなかったら、日本人はもっと平和ボケがひどいままであるに違いない。しかし、と私は思ってしまう。これほど自由に情報にアクセスできる国に住み、海外にも頻繁に出かけ、教育もきちんと受けながら(なかには他の国について深い研究をしたり本を出したりする人間も多いというのに)日本が現実にどれほど危険な状況にあるかを外国人にいつも教えてもらわなければならないとは、「日本人よ、恥を知れ!」

これこそが平和ボケの本質で怖い点であるのだが、やはり原因を探る必要がある。

(1)米国の核の傘に守られているというバーチャルな安心感、「平和憲法」の  意味の履き違え
(2)“失われた20年“によってグローバル化に20年遅れた特殊事情
(3)日本語、日本文化という壁に囲まれた島国。
(4)G7で唯一国、対外諜報・情報機関がない国

など、いくつかの理由の複合であることはかなり容易に推しはかることができる。「産経新聞」3月25日号でワシントン駐在客員特派員の古森義久氏が米国で出たばかりの本、『迫りくる北朝鮮の核の悪夢』を紹介して日本人に警告を発している記事は、(4)に関係があると言える。日本への北朝鮮の脅威を具体的かつ実証的に「日本は有効な自衛手段を全く持たない」と詳述しているのは、著者のフレッド・フライツ氏がCIAや国務・国防両省で25年以上北朝鮮の核兵器や弾道ミサイルの動きについて追ってきたからだ。米国には特に国の安全保障についてのシンクタンクが多くあり、あらゆる手段で世界中から集めた情報を専門家たちがインテリジェンス化して、専門的立場から警告を発し続けている。だから、米国在住の外国人たちに教えてもらわなくても、自分の国について正しい情報を持ち、アップデイトし、危険を正しくく恐れることができるのだ。

ほかにもいくつか理由がある。日本の国家戦略を読むと国家レベルの本当の危機には意図的に触れていない。(意図的ではなく政治家の勉強不足なのかもしれない。)教育現場では先生たちが日々の仕事に追われ、世界がこんなにスピーディに変化しているのに、昔のことばかりを教えている。子どもには現実を教えない。現実に直面させないで、昔のことを学び,抵抗力のまるでない清浄野菜として育つよう努力をしている。まるで”現実”という外敵から子どもを守ることが教育の目的であるかのように。

以上のことを要約すれば、国単位の「国際時代」が90年代初めに終わり、地球まるごと、世界全体が単位である「グローバル時代」になったのに、日本全体が時代の変化に合わせて”視点の転換”をまだしないでいる、ということ。
日本を上げて〔グローバル教育を!〕と主張しているのは、国の存続にかかわる重大事だからである。

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┃▼┃(2) 学校の現場から:実践学園の教育改革はモデルケースになる!

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東京都中野区にある私立の中高一貫校、実践学園。理事長・副理事長の依頼で3月に3日かけてここで行った教育改革は、90名の管理職、教諭に最先端のグローバル教育を体験・導入してもらう、費用対効果最大のイベントであった。
ドキュメンタリーでご紹介する。

(1)2004年4月第8代理事長に就任、2006年校長職も兼務することになった 眞橋敏夫理事は、日本の私立学園の内部がそれまで仕事をしてきた国際ビジネスの激しい競争と変化の世界とあまりにも違うので愕然とした。そして10年かけて大改革を行う。建学90周年の2016年までに主として教育環境の整備(IT化、学習支援設備の建設)を徹底的に行った。
(2)2017年、渥美の『世界で戦える人材の条件』(PHPビジネス新書)と出会い、この〔グローバル教育〕こそ改革の最終段階にふさわしいソフトパワーだと理解。ビジネス界出身の内藤彰信副理事長も全く同感であった。
(3)第一段階:2017年夏、90名の管理職、教諭全員が『世界で戦える人材の条件』を購読。共感した個所にマークして、何人かはレポートとして提出。
(4)第二段階:2018年3月6日、90名全員が渥美のセミナ型講演「21世紀型人財にどう自分を育てるか?」(4時間) を受け、強い衝撃を受けたという。
これから15年後に社会に出ていく生徒たちを教えながら、今世界がどのようなスピードで変化し、日本をどんな危機が襲っているかに注視してこなかったという衝撃である。
(5)第三段階:2018年3月27日。春休みで出張などの行事と重なる教諭もいたにもかかわらず半数が自主参加。9時から17時まで当社の認定講師が行う渥美制作の<地球村への10のステップ>を渥美の解説付きで体験。出現するトータルな世界、5000年の時間と生徒、日本の未来を背負って教えるグローバル教育の教授法に感銘を受けたという。
(6)第四段階:翌日、9時から17時まで、「グローバル教育をどのように実践学園に導入するか」を様々な角度から徹底討論。

副理事長の言葉によると「(これを機に)実践学園は先頭を切って、真のグローバル教育校として発展していきたい。実践といえばグローバル教育(となるように)」

実際にはこの覚醒と様々なアイディアを劣化させないように、これから組織的導入をしていく必要がある。しかし、マンションを建て替えるのにくらべるとほんのわずかなお金で90名の教諭の意識が変わり、教育の現場が世界の変化に合わせて変わりはじめ、その結果、(今後応募者が激減する学校群に比べ)多くの能力ある生徒たちが応募してくることになれば、費用対効果は絶大だと言える。そして何よりも日本の未来のためになる。

多くの私立校の理事長にとって、また子どもの将来を心配する保護者にとって、実践学園はモデルケースになる。、

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┃▼┃(3)春の講演会:「宇宙から地球を見る視点の共有を!
~グローバル教育と安全保障」5月31日(木)17:30から
於 衆議院第一議員会館 大会議室

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当研究所は(一社)日本安全保障・危機管理学会と合同で、2018年度春の講演会を5月31日に議員会館で開催する。
なぜ安全保障に”宇宙から地球を見る視点“が必要か? それは宇宙戦争を視野に入れた中国の”相手国の5倍から10倍の軍事力を手にすることによって戦わず世界制覇をしようという野心や、AIを兵器に導入してありとあらゆる殺し方を実現するためしのぎを削る倫理性の薄い国や人々という地球上の狂気を、冷静に客観的に見つめるには宇宙飛行士のように外から地球を眺める視点しかもはやないからである。これは神の眼にほかならない。
この視点はまた、日本年金機構が500万人分のデータ入力を中国の会社に再委託していたという重症の国境線不在症状群を見張る目でもある。
いずれにせよ、グローバル教育をきちんと導入すれば (1)教育は地球上のすべての人に対等に平等にという理想と (2)他国の国家機密や知的財産を盗んで支配・前進する国や人々に対して厳重に注意するという意識が両立すると証明できる。グローバル教育と安全保障の関連とは例えばそういうことである。

■司会・・・石塚隆正氏((株)Global Ethics 経営研究所代表取締役社長)
■講演1・・辻 清人氏(衆議院議員)
講演2・・渥美育子((一社)グローバル教育研究所 理事長)
■コメント ■地球村貢献賞授与
■閉会の挨拶・・二見 宣氏((一社)日本安全保障・危機管理学会理事長)
■参加費 無料(資料代として1000円 別途いただきます。)
《振込先》みずほ銀行 広尾支店 普通2066703
シヤ)グローバルキヨウイクケンキユウジヨ

<先着順180名様>

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┃▼┃(4)ご意見・ご感想:中高一貫校へのグローバル教育の導入について

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(敬称略)
*やはり、まずは教師から・・・・ 弁護士 野澤哲也
*志共育と合体させて・・・・・・ 志教育専務理事 北見俊則
*とてもアングロサクソン的なグローバル教育ととても日本の原点的な志教育の2つが統合されることの意味は大きい。単に教育論としても言うまでもないことだが、教育の枠を超えて未来の社会を導く新しい文明論、 価値観の創出として大いに期待できる・・・ 元総務審議官、現NTT コミュ二ケ―ションズ常務取締役 田中栄一
*現場からの熱いメッセージを聞くと、グローバル教育の重要性を再認識する・・・ 浜岡康雄 グローバル人財育成検定事務局長
*このようなグループが幾つか育ってくると大きな力となり、将来が楽しみだ・・・・ 国際キワニス国際理事  北里光司郎

●ご意見・ご感想をお聞かせください。
gmp@global-kyoiku.net

●勉強会のご案内(2018年4月~2018年9月)

▽4月20日(金)No.4
[講師] 塚本弘氏 (日本貿易振興機構(JETRO)顧問)
[タイトル] 世界の中の日本。特に中国とどうつきあうべきか?

▽5月 は講演会のため休みます。

▽6月14日(木)No.5
[講師] 松本徹三氏 ((株)ジャパン・リンク代表取締役社長)
[タイトル] AIが神になる日
松本氏の同題の本(SB Creative,2017)を前もってお読み
いただくのが望ましい。

▽7月18日(水) No.6
[講師] 石塚隆正氏
((株)Global Ethics 経営研究所 代表取締役社長)
[タイトル] 論理(学)・哲学(思想)・倫理(実践)
~グローバル人財育成と日本再興戦略

▽8月 は休みます。

▽9月5日(水)No.7
[講師] 伊藤紘一氏 ((一社)日本シニア起業支援機構 理事)
[タイトル] 資本主義の次はシェアリング・エコノミーか?
次の2冊の参考図書を前もってお読みいただくのが望ましい。
(1)岡本裕一朗著『いま世界の哲学者が考えていること』
ダイヤモンド社、2016年9月刊、
第4章:「資本主義は21世紀でも通用するのか」
(2)岡村八州夫著『シェアリング エコノミー』
幻冬舎ルネッサンス新書 2018年3月刊

いずれも場所は、東京都港区南麻布4-5-58、フォーサイト南麻布5F
会議室。問い合わせ:global-fukabori@g-place.net

参加ご希望の方は、次のURLをクリックしてください
https://global-fukabori-members.peatix.com/

●ニュース:大阪オフィスができました。
〒541-0058 大阪市中央区南久宝寺町4-4-12 IBセンタービル3F
Tel 06-6241-1414、 Fax 06-6241-1414、 事務局長 浜岡康雄

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渥美育子オフィシャルメールマガジン
「和のこころが世界を照らすグローバルマインドプロジェクト」

●発行者:一般社団法人 グローバル教育研究所

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